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      <111>GMS改革 
       
       
        GMSの苦戦が続いています。理由はビジネスモデルが時代遅れ等ではありません。原因は、 
         
        1.ローカル別の顧客のマーケティング不足 
         
        2.ローカル別のライフスタイルの仮説不足 
         
        3.ローカル別のライフスタイル提案の構築力不足 
         
        4.ローカル別のライフスタイルの本部によるメニュー提案不足 
         
        5.本部によるライフスタイル別の売場構築提案不足 
         
        6.各店に発注権限の移譲(店別カスタマイズの徹底) 
         
        7.本部による発注されたメニューの幅決め、奥行き等のディストリビューションの組み立て 
         
        8.プロパー消化率を向上させる適正な必要量の洞察力不足(少ない商品で高い営業利益を) 
         
9.最終在庫の処分方法構築(NET-OUTLETも) 
 
このような不備の集積であり、全体最適、部分最適を両方の目線で確認しながら、ローカライズとカスタマイズを実行していき、ヴィジョンに対してのDCAを愚直に推進する以外にはないのです。 
売上を20%以上向上させる事は売場構築のみでも十分可能であり、今ある商品で、今ある什器で、今いる販売員(少なくても)で、売場に投資をしないでも改善できる方法(コスト0のリニューアル)はあるのです。 
まずは、売場をお客様目線に改善し、入り易い、見やすい、買いやすい売場を構築することから始めるべきです。「自分たちは精一杯やっている」と「出来ている」とは全く異なるのです。 
売上はお客様の評価バロメーターであり、2年間も前年比20%UPさせれば誰も衰退企業とは言われないものです。しかし、売上が伸びても赤字の企業は存在するのです。経常利益、営業利益は経営者や事業部長への評価バロメーターなのです。 
よって、経営者は消化率の向上や在庫低減に向けての施策を打つので、上記の適正な必要量の洞察力と高い営業利益を生むビジネスモデルの構築が使命であり、売上よりも利益に目を向けてほしいものです。 
 
売場以外にはヒントとマネーが落ちていないのですから、常に現場でヒントや気付きを見つける知力と、それを拾う体力を身につける事が企業を維持向上させていく重要なファクターなのです。マーケットはブルーオーシャンなのですから、マーケティング力とマーチャンダイジング力、そしてマネージメント力のバランスの良い構築が必要です。 
健全なる企業経営に早急に改善・改革できる事を祈念致します。 
 
2015.09.28 
        株式会社 オチマーケティングオフィス  生地 雅之 
         
       
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